#1 『嫌われる勇気』

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原因論と目的論という考え方次第で自分の進む方向は変わってくる。

今日、ビジコンBBQというイベントに参加してきました。そのときにこの「原因論」と「目的論」という話をする機会があったので、要約と気づきを合わせてみました。要約は以前をnoteに出した内容と重なる部分が多いですが、こちらでも再度書いてみます。そして、最後に気づきについても書いています。

ということで、今日は本の要約についてです。

書籍情報

【書籍名】 嫌われる勇気
【著者名】 岩見一郎/古賀史健
【出版社】 ダイヤモンド社
【出版日】 2013/12/12
【ページ数】 259 ページ
【目次】
第一夜 トラウマは否定せよ
第二夜 すべての悩みは対人関係
第三夜 他者の課題を切り捨てる
第四夜 世界の中心はどこにあるか
第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる


要約

本書は主に3つの議論で構成されています。一つ目は「目的論」で物事を考えるということです。二つ目は「対人関係」についてです。そして、最後は「他者貢献」についてです。

目的論は未来志向につながる

 第一に、原因論を否定して目的論について説いています。原因論とは、「結果には必ず原因がある」という考え方である。一方で目的論とは「目的があるから結果がある」という考え方である。例えば、「外に出るのが怖いから引きこもる」というのが原因論に対して、「外との関係を拒絶したいから引きこもる」というイメージである。要は引きこもるというアクションの動機の所在を過去にするか未来にするかの違いである。

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「因果(○○だったから)」「手段(〇〇という目的を果たすために)」の違い

本書では、原因論を否定することによってトラウマも否定している。トラウマは過去の経験を行動に移せない原因として正当化するための言い訳にすぎないとしています。

課題の分離で抱え込むものを少なくする

 第二に、対人関係についてです。アドラー心理学では「全ての悩みは対人関係についての悩みである」としています。本書では人生で抱える悩み(タスク)として「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」の三つと定め、全ての根本的な原因が対人関係であるとします。

対人関係の悩みを解決するためのスタート手段として、「自分の課題か他人の課題かを分けて考えること」が身の回りのことをシンプルに捉えられることに繋がると説いています。

他人を褒めるのはだめ?

 対人関係の悩みを解決するために、課題を分離することが出発点であるが、禁止事項が存在する。それは「他人を褒める」ということです。他人を褒めることで上下関係が生じてしまい、褒められるために行動するという承認欲求を満たすための行動になってしまいます。

対人関係の悩みの解決のゴールは承認欲求を捨てて、他者を仲間と見做して、居場所として感じる状態である共同体感覚になることがゴールであるとしています。他人と比較してその差を埋めるために行動することこそが自分自身のことしか考えない「自己中心的な考え方」です。

幸せとはなんなのか

 最後に他者貢献、幸福についてです。本書では、「他者貢献ができる状態こそが幸福であり、目的になる」と考えています。まず、他者貢献という目的を揺るぎないものにするためには競争という考えをなくすことが大切です。競争というのは仲間意識である共同体感覚には不要なものであるからです。

しかし、他者貢献を感じられるようになるためには次の二つの考えが必要であるとしています。それは、できない自分を認める「自己受容」、無条件の信頼である「他者信頼」です。幸福を感じるためには、他人と比較して承認されるための行動ではなく、「貢献感」が必要であります。

チャレンジングなことをするためには

ここでの僕の考えは「目的論」という考え方を理解すること、そういう考え方があるということを知ることでチャレンジ精神が身についてくると思います。僕自身はこの未来志向、「これをするために今これをしている」というふうに考えることが最近多いです。

過去の自分は何もしていなかったと思ってしまい、精神的にネガティブに陥ってしまう原因であると気づいたためです。なので、今までは「今までこうだったから」としていた考え方を変えてみました。そうすると話せるようなことができました。

今日のイベントで、行動を起こすためにはという話になったときに過去をベースにした考え方と未来をベースにした考え方が出てきました。どちらも良いところがあるとは思いますが、両方の考え方を知っておくだけで詰まったときに起点が効くと思うのでこれを機に理解してみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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